片親のプリキュア

うららはお母さんと死別していたんですね。そういう家族設定は思いつかなかったな。誰にでもありうることだけど、ちょっとショックでしたね。一番悲しいのはうららとその家族なんでしょうけど、そんな素振りをうららは全く見せず、うららは偉い子です。これにはお父さんとお爺さんの支えがあったからでしょうね。うららを可愛がりすぎているように見えて、実はうららの寂しさから癒してあげていたと思います。一方で、そうすることでお父さんとお爺さんは自分達の悲しみからもまた癒されていたんでしょうね。


ここまで、プリキュア5の他のメンバーには両親が健在のように見えましたので*1、余計にうららに母親がもういないことにショックを受けるんですよね。うららに母親のことを聞いたのぞみもショックだったようですからね。自分にとって当たり前にあることが他の人にとっては当たり前でないこともあります。
語られることはないと分かっているけど、うららは仲間たちの家族と接しているときに仲間の母親の姿をみて何を思ったんでしょうね。やっぱりお母さんと一緒にいたかったと思わずにはいられなかったのではないでしょうか。


うららの事情についてアレコレと深読みするうちに、うららの“最近の挙動不審”ぶりをもう少し詳しく描く場面があっても良かったと思います。マネージャーの鷲尾さんがうららのそんな姿について述懐しているものの、今ひとつ変なようには感じ取れなかったですね。それに、うららが突然母親の話を出してくることにも少々違和感がありました。私も充分事情は飲み込めているとは思いますけど、うららが母親のことへ想いを馳せて行動を起す部分があるべきだったと思います。


うらら自身は母親への懐かしさはある程度乗り越えているようですし、今回は自分も母親のように家族や仲間を幸せに出来る料理を作りたいと思っての行動でもあることから、これはうららの大人への成長の証なんでしょうかね。死別した母親が絡むものの、今回のお話はうららの成長の一端を描いたという感じだったのかなとも思います。


さて、次回もうらら中心のお話となるようですね。引いてはプリキュア5が、以前のキャラクターショーに次いで歌手デビューですか!? さすがはユニットですね。活動の幅が広いわ(^▽^)
プリキュア5は、先輩プリキュア達よりも世界を救うとかの大きな命題を重く背負った感じがしないよね。正義のヒロインとしてのスケールは小規模かな。しかし、プリキュア5一人一人を取り上げて描いていく部分はとても好きです。一人一人の生き方があると共に、そんな人間も力を合わせることでまた違ったことを成し遂げられることに向かっていくのが以前のプリキュアから続く『プリキュアシリーズ』の良いところなんだろうねえ。

*1:こまちの家族はお姉さんしか出ていないが