チーム力があれば戦える
アズーリのユーロ2016はベスト8で幕を閉じた。勝ち進んだところは予想の範囲内だったが、アズーリが周囲から得た評価は予想以上のものだった。優勝候補のベルギーとスペインを破り、世界王者のドイツを追い詰めた。ドイツがかなりアズーリを警戒して対戦に臨んだという評もある。大会前は事情際弱のアズーリと呼ばれたがチームとしてよくまとまり大会をここまで盛り上げてアズーリの威厳を取り戻した。
アズーリファンとして今大会でのアズーリのパフォーマンスや振る舞いはとてもうれしく感じた。アズーリに感銘を受けた人が少なからずいるだろう。一方で他の強豪・優勝候補の国々の選手層とはまだまだ大きな差が残されていることもあらためて明らかになったとも評されている。ベスト4やさらに良い結果で大会を終えるには選手の質と量をレベルアップさせる必要がある。このレベルアップに今大会で見せたようなチームとしてのまとまりやイタリアらしい戦術的秩序が重なり合えばより危険で魅力的なアズーリが見られるようになるに違いない。
次のアズーリはどんなチームになるのか?ワールドカップ2018出場を目指す戦いはすぐに始まる。ユーロ2016での快進撃で現代表選手がさらに自信をつけてワールドカップ予選でも好結果を得ることに期待だ。
ベスト8が出揃う(ユーロ2016)
ユーロ2016もいよいよベスト8が出揃い試合はどれも好ゲームが期待される。ここまでくるチームはいずれも選手のタレント力とチームの組織力のどちらも高いレベルにある。元々の強さに加えて大会中にレベルアップしてきたチームもある。勢いが付いてきたともいえるかも。それにこれまでの対戦相手との組み合わせの運も大事になってくる。開催国のフランスはベスト8を突破してからが真の有力国との対戦が始まる。鋭気も勢いも十分になっているはず。今大会中でも強固な組織力と勝負強さを誇るアイスランドを突破して自国開催、自国優勝も現実的とできるか注目。
実質的な優勝候補ナンバー1はドイツだ。スペインが敗退した現時点ではタレント力と組織力のいずれも抜群。これにアズーリ、イタリア代表は打ち勝てるか。さらに勝ち進むにはなんとも茨の道である。やはり楽しみ。がんばれアズーリ!!
アズーリ達とは別のトーナメント山はどの国も決勝まで勝ち進む可能性があると思う。ウェールズとベルギーは今大会の予選でも対戦している。ウェールズが1勝1分で勝ち越している。ベルギーはウェールズを越えられるか。切れ切れのベイルを抑えられるかがキーポイント。ウェールズも勢いのままに勝ち続けたいところだろう。ポーランドとポルトガルは世界屈指の点取り屋のレバンドフスキとクリスティアーノ・ロナウドの対戦にも注目。どちらも虎視眈々と決勝進出を狙っているはず。
イタリアはベスト16を越えられるか?(ユーロ16)
ユーロ16でイタリアはここまでグループリーグ連勝で1位通過を決めた。なかなかの結果だ。勢いもついてきそうな気配。相手次第ではベスト8くらいまでは進むと予想していたが、ベスト16の対戦相手はスペインになった。スペインがグループ2位になるとは意外だった。ここでスペインと当たるとは・・・。対戦カード的には非常に興味深いもののスペインに勝つのは相当大変だ。
仮に勝ってもベスト8の相手はドイツ、さらにそれを勝ち抜いてもベスト4では開催国がきそう。イタリアを含めた決勝トーナメントの山には有力国が集まってしまっている。どの国も結晶までにかなり消耗しそうだ。別の山にたどり着いた国は結構有利かもしれない。
アズーリ、初戦に勝利(ユーロ2106)
いよいよ始まったユーロ2016。アズーリ、イタリア代表の大会前評価は低かった。おそらくは戦力的に他の列強国よりも弱い。しかし、組織的には高いレベルにありしぶとく戦うことが予想された。
そして迎えたグループリーグ初戦のベルギー戦。結果は2−0での勝利。なかなかしっかりした試合内容での勝利だったようでアズーリを見直すような評価が多く挙がっている。周囲のこのような高評価を今後の大会中での戦いへの後押しをしたいところだろう。
アズーリは初戦に勝ったものの伝統的には最初が良いときは次の試合でズッコけるパターンがある。そういうわけでまだまだ気が抜けない。2年前のワールドカップでも初戦に解消したもののその後はコンディションとかもろもろの言い訳があってもペースダウンの二連敗でグループリーグ敗退となった。良かったときほど気をつけなければならないのがアズーリである。ペースダウンの兆候があっても何とか踏みとどまるようならば大会中のそれなりの進撃は期待できる、はず?
何にしてもベルギーに勝つのはあまり期待できなかったのでやはり予想外の勝利であってもとても嬉しいのであった。