EURO2012

EURO2012が開幕しました。今回はポーランドウクライナでの共催です。今回ももちろん私はイタリア代表、AZZURRIを応援しています。
開幕前からイタリア代表の周囲からはポジティブな情報が届きません。果たしてイタリア代表のメンバーたちは笑えているのでしょうか。そして、私も笑えているのでしょうか。苦しいときでも前を向き顔を上げていれば進むべき道が見える。イタリア代表も2年間の間に新監督を迎えてチームを作ってきました。その力がEURO2012で試されようとしています。
今のイタリア代表には誰もが期待するようなスーパースターはいません。スーパースターのファンタジーアにかけるようなサッカーが私は好きです。誰かに責任を丸投げするというわけではなくて神がかり的な、奇跡のような瞬間がみたい。そんな瞬間に出会いたいという気持ちです。でも、そんな暢気なことが決定的なところで起こるほど勝負事は単純ではない。だからこそ、一発で勝負を決め手します超絶プレーに憧れるわけです。
さて、脱線しましたが、イタリア代表には奇跡を期待させるようなスター選手はいない。一方で、チームは戦術的によくまとまっているとも言われます。2010年のワールドカップのときもそんなことが言われていた気もしますのであまり本気にはできないところが辛いです。誰もが知っているようにイタリア代表は守備が伝統的に強いことが特徴です。これは戦術的に、特に守備においてよく鍛えられていることを示しています。そして、守備から攻撃へ直線的にシフトするスピードが本当のイタリアの守備の強みだと私は考えています。いわゆる、「カウンター」ですね。
イタリアのチームは守ってばかりで詰まらないとよく言われます。たぶんそのとおりです。そんな感じではないイタリアのチームもありますが、守備の要素が強いイタリアのチームが多いことは確かでしょう。そして、相手を一撃で静める鋭利で毒の効いた必殺の攻撃を隠し持っているのがイタリアのチームです。
今回のイタリア代表はどこまで勝ち進めるかはわかりません。でも、しっかり守り、しっかり攻撃の手段を繰り出していく。この流れを実践できていれば、それで良いと私は考えます。シンプルだけど、しっかりと初志貫徹。今まで積み重ねてきたことを最後まで実行できていれば今EUROにおけるイタリア代表は大きな達成感と共に次代につながる道を見つけることができると思います。


初戦は現ヨーロッパ王者にして世界王者のスペイン代表です。イタリア代表とは対極に立つサッカーを指向してきたチームといえるでしょう。イタリア代表はスペイン代表相手に自分たちのサッカーを実践できれば、後は何とかなる可能性が大いに高まります。短期決戦においては自分たちの戦い方に自信をもつことが大切でその気持ちは勝ち進む、勝ち残っていくごとに確信へと変貌していきます。たいてい、そんな状態になると多かれ少なかれ何かを得ることができるのではないかと思います。