誰のための変身

 「結局私がやらないと駄目なのね…」

 かれんがやらなければならないことならきちんとやらなければならない。でも、かれんは自分がやらなくても良いことを自分で抱え込んでしまっているのではないのか? もっと周りを信頼する気持ちをもち、相手にも仕事への自信や自覚を持たせることも生徒会長という上に立つ者の役割でしょうか。まあ中学3年生にそんなこというのは酷か。こまちが副会長だったりしたらかれんももっと違った感じになるのかもしれない。
 かれんは優秀なようだし、また人望もありますね。でも、そんなかれんに誰もが頼り、なんでもかんでもかれんの支持とお墨付きがなければ思い切った行動ができなくなっているようにも見えました。特に年間行事の説明の件でかれんに助けを求めた生徒会役員を見ていてそう思いました。
 かれんもかれんで、自分でやった方が上手くできるとかどこかで思っているのかもしれないですね。生徒会のメンバーを十分に活かして行動させられておらず、そのためにかえって自分の能力や気持ちを解放できたいないようでした。
 おタカさんも言っていたようにかれんには本音で付き合える友達が多く必要なんですね。かれんにとってこまちは大親友だけど、かれんを大いに刺激してよりやる気にさせるには多様な種の友達と付き合うことが必要になると思います。かれんがプリキュアの仲間になることはプリキュアにとっても良いことだし、かれん自身によっても掛け替えのない仲間を得ることになりますよね。

 でも、かれんはプリキュアに変身できませんでした。かれんにはプリキュアの資格がなかったのでしょうか…?
 そんなことはない。実際にかれんの前には青い蝶が舞い降りていました。かれんにはプリキュアになる資格というより、才覚はあったものの変身するための力を得る心の準備ができていなかったと思います。
 これまでの4人のプリキュアの変身の経緯を見るといづれも自らの意志で変身を決意します。追い詰められた状況の中であっても、誰か(または友達)を助けたい、人の夢や将来を踏みにじる奴らは許さないというような純粋で正義の心が全面に出ており、その気持ちのままに変身することになりました。何より、変身する時の気持ちの強さが彼女らの言葉からしっかりと伝わってきていました。
 一方、かれんは、彼女自身がやらなければならないという半ば諦めや自らに課した強制によって変身することを選択しました。けっしてかれんは自らの意志によって変身しようとはしていませんでした。このときのかれんは自分のことしか考えていませんね。プリキュアに変身するには誰かのために戦うことが絶対条件ではないと思いますが、自分のために戦うにしても純粋で真っ直ぐな気持ちでいなければプリキュアに変身することはできないのではないかと思います。それこそ資格とかいえるかもしれません。
 かれんの気持ちは自分の内側にのみ向かっていて他人の気持ちを汲み取るまでに至っていません。4人のプリキュアがピンチに陥っており、ココはプリキュア達を助けるために力を貸して欲しいとお願いしました(要請ともいう)が、かれんは動揺もしていたし、変身する真の決意ができませんでした。変身できなかったのは当然だったのでしょう…。
(*個人的には第5話でかれんが変身できないことは予想していましたが、キャッチュが消えた瞬間はビックリしました。だって、視聴中は夢中だったし、変身するのかしないのかでヤキモキしていましたからね。)

 
 変身できなかったことを悩むかれんの姿はとても悲しそうでした。自分自身を責めるかれんは見ていられませんでしたね。そんなかれんに救いの手を差し伸べたのがのぞみでした。
 のぞみ自身は彼女の願いとして「水無月先輩にプリキュアの仲間になって欲しいもん」という気持ちを素直にかれんに語っただけなんだろうけど、かれんにとってはのぞみがプリキュアのことをまたお願いにくると言ってくれたことが嬉しかったに違いありません。
 かれんは自分の気持ちを押し殺してしまうところがあると思います。それは彼女の心の動揺を他に知られたくないための強がりのようなものでしょう。かれんは自らプリキュアへの道を閉ざしかけたのですが、のぞみがそれを許しませんでしたね。次回こそ、かれんには自分の思いのままに振舞ってほしいし、のぞみの「水無月先輩じゃなきゃ駄目なんです」という気持ちに素直に応えて欲しいと思いますね。まあ、次回予告を見るともうかれんの本当の気持ちは聞けたと思いますがね(^▽^)


 知性のプリキュアが加わることはこれまでの4人のプリキュアにとっては魚が水を得ることと同義でしょう。キュアアクアプリキュア5のブレーンとしてかつ目付け役として仲間を支えてくれるでしょう、きっと。

  • 育ち盛りな女子中学生達

 よく食うなあ、のぞみ達は(^▽^;)。私だって数年前まではバクバク食べられたんだけど、今はすっかり大人しくなってしまったよ…。
 まあ、俺のことは置いといて、うららの食べる姿が可愛らしかった。でも、もう少し綺麗に食べよう。口の周りの汚れ具合が気になりました(爆)
 のぞみとうららのガツガツバクバクぶりを諌めるりんは大変そうでしたが、結局りんものぞうらと同様に食べ盛り育ち盛りなのでズルズルバクバクと飯食ってましたね。かれんの家でも羊羹食べる場面はとても微笑ましかったです。自由奔放に振舞う下級生を眺める上級生達の笑顔も良かったよね。

 うむ、飾り気のない素顔のままのプリキュア達ってイイネ!

  • こまちのお母さん

 娘が食べきれないだけの弁当を持たせるとは…、こまちのお母さんも気になってきました。こまちさん似でホヤホヤマアマアな女性なのでしょうかねえ。老舗の和菓子やの女将さんなんだろうに、ボケボケってしたような人で務まるんだろうか?

 プリキュアには年齢制限がある…のではないだろうか。隠しパラメーターなんだろうけどね。原則的に中学生に限るとか。
 のぞみはこのことを分かっているのかどうか知らんけど、おたかおタカさんをやんわりとプリキュア仲間から遠ざけましたねw
 でも、おばちゃんプリキュア…ってありなのだろうか…。アカネさんくらいまでなら見たい気もするが(^▽^)

  • 水無月パレスへようこそ(^▽^)ノ

 どんだけかれんの家はでかいんだ!?(`□´;) 。のぞみとうらら曰く、学校が98〜100個分は入るそうだが…、彼女らの例えはあまり信用できない。ノリで言ってそうだしね(^▽^)
 水無月邸いや、水無月宮殿とか水無月パレスとでも呼ぼうかね。とても個人所有の家とは思えないぜ、ありゃあ。フランスの各王朝の宮殿とか別荘といった感覚だ。
 りんが言ってことだが、あんな建物にたった二人で済んでいるなんて寂しすぎるよね。かれんは寂しくないっていってたけど、あれは嘘、強がりだね。
 俺の予想だけど、これから水無月パレスはいろんな宴会イベントに使われると思います。とりあえず、お泊り会は外せないぜ。ケッテーイ(^▽^)ノ!!

  • もうありゃあ、ほのかさんだろう、絶対!

 かれんの幼い頃の写真を見てほのかを思い浮かべなかった人は少ないと思います。
 きっと、幼い頃のかれんも、MH最終回のほのかみたいに空港で両親を見送った後に泣いたことがあるに違いない。両親を見送る時までは笑顔でいたのにね。このときの我慢が、無理して明るく振舞ってしまう行動とかに関係してくるんでしょうね。

  • ブンビーさん出陣

 ぶんぶんぶん、蜂が飛ぶ。
 ブンビーさんがここで登場とはね。部下の失敗は自分の査定に響く。どうやらブンビーさんにも焦りはあるようです。
 オヤジギャグ(羊羹と洋館)を飛ばしつつ水無月パレスに進入したブンビーさんは淡々と任務を遂行していきました。今回はやむなく撤退しましたが、部下と違うところはピンキーを一体奪取していったところですね。小さいながらも確実に成果をあげています。ミスも少ない堅実なタイプのようです。プリキュアの初期の敵としてはかなり難敵かもしれません。早くプリキュアを5人揃えなければなりませんね。

  • ラクネエアさん…・゚・(ノД`)・゚・

 汚名返上、名誉挽回の機会さえ与えられない。再チャレンジが叫ばれる我々の世の中とは全く違ったナイトメアの世界。生きるか死ぬか、信じられるのは己のみですよ。すげー、ストレス溜まりそう。
 ギリンマ、ガマオ、アラクネア。再登場するときを待っているよ。ガマオはバイトだから損するような仕事にはもう戻ってこないか…。

  • コワイナーは本当に怖いなあ(T_T)

 ダバダバダバ〜って追っかけてくるシーンが凄く怖かったです〜。もう、かおなしが暴れているようにしか見えなかった。
 コワイナーは仮面を付けていてどれも顔は同じなんですが、表情が分からないのでそれが余計に怖さを増大させていると思います。ダメージを受けてものそりと立ちあがりまた向かってくるなんて不気味でかつ恐ろしいです。
 でもそういえば、今回のコワイナーはレモネードフラッシュを喰らった時に仮面の表情がなんだか驚いている感じでしたよね。無表情のコワイナーって言うのも絶対的ではないようです。

 5人のプリキュアが揃うことによってついにドリームコレットの封印が解かれます。これは真の戦いへの幕開けになると思います。プリキュア5についてや、敵であるナイトメアの詳しい情報などはナッツから説明されることになるんでしょうかね。もう少しプリキュアの由来などを聞きたいんですよね。例えば、あの蝶達は一体どこからやってくるとかですね。