第24話感想

自らを責める咲と舞の姿がとても…痛々しかったです。満と薫を助けられなかったのは自分達のせいだ。自分達が満と薫を追い詰めてしまった。そう言って咲と舞は苦しんでいました。
 満と薫のことで悩み続ける咲と舞は、自分達を責めるばかりで満薫との別れの瞬間に満薫が何を思っていたのかを考える余裕もありませんでした。でも、それは咲舞の経験の少なさからくるもので咲舞が弱いということではないと思いました。
 フィーリア王女から満薫の気持ちや願えばきっともう一度会えるということを聞いてから、咲と舞は満薫のことを信じる気持ちを新たにしていつか来る再会の未来に向かって前を見るようになれました。咲と舞には苦しみから立ち直ってもう一度歩みだせる心の力があるのだと思いました。
 もし、咲と舞が今回のことで立ち直れないとしたら「素直な心」を失ったときだったのかもしれません。でも、咲と舞は王女からの言葉を素直に受け止めて未来に向かって一握りの希望であってもそれを信じて立ち直りました。そんな頑張りの気持ちが今回の強敵を打ち破る力ともなりましたよね。
 
 咲と舞は、信じる気持ちと言うか心が大きな力の源になっていると思います。

 咲と舞を見ていると楽観的な部分もあって、「そんなに上手くいくことばかりじゃないんだよ」と思ってしまうこともあります。何もそんなに真面目に突っ込まなくてもと自分でも思うのですが、こう思うのは咲と舞の前向きな姿がとても羨ましいと思うからかもしれないですね。なんで、咲と舞はあんなに一生懸命でいて相手を信じることができるのだろうって思いますが、そうすることができる咲と舞が凄いなぁって思います。
 相手の良いところだけを見つめてそのイメージを持って話しかけてくれるので、話しかけられた人も自分の良いイメージを増幅させられるのだと思います。世の中の悪い部分は良く見えるものですが、咲と舞は世界の中の良いものを常に見つけようとする心があると思います。こういう咲舞の姿勢や行動が満薫の心を動かすことに繋がっていったわけですよね。
 まぁ、確かに純粋なままでは生きられず、常にいろいろな誘惑などに曝されて生きていくわけですけど、どんなときでも曇りない心を持っていれば良い人ばかりが集まってくるものだと思います。咲舞のように人の良いところを見つけてそこを信じていける心は持ちたいものですね。

 何かを信じて頑張るには自分の心の強さも必要だと思うのですが、その強さとはどのようにして培われるものなんでしょうね。また、信じる強さとは自分がもつ自信もポイントだろうと思います。自分に自信があれば気持ち的にも強くなれると思います。ただ、自信過剰ということもあるので自分の自信に対する勘違いには気をつけたいものですけど…。

 咲も舞もちょっと自信過剰というかあまりに純粋だったために満薫のことはもの凄いショックなことだったけど、咲舞が満薫に与えた影響は満薫にとって非常に良い方向に作用したことを忘れないで欲しい。きっと満も薫も咲と舞と再会するんだという心を忘れていないと思います。満薫が「もう会えない」みたいなことを言っていたような気もしますが、心の中では「もう一度会うんだ」と思っていたに違いありません。だって、大切な人とはいつも一緒にいたいって思うでしょう?

 もう一度会えるって思ってるのは咲舞だけじゃない、満薫だってそうだと思います。もちろん、私も(^▽^*