小さくまとまり過ぎたイタリア(ワールドカップ2010)

イタリアのワールドカップ敗退が決定。
予想外のグループ最下位でした。どんなことでも起こりえる。「ありえないとは言い切れない」。それでもこの事実はイタリアサッカーのファンに大きなショックを与え、これからも忘れることはできないでしょう。
このショックから立ち直るまでにはまた長い年月を必要とするのだと思います。冬の時代を迎えたイタリアサッカー・カルチョ。そして、そのファン(ティフォージ)とその夢はどこへ向かってゆくのか。


ところで、今日の日記のタイトル内の「小さくまとまり過ぎた」というのは、イタリアはチームの雰囲気は悪くないものの大きな困難に立ち向かって乗り越えるための力が不足していたという意味です。
今のイタリアにはトーナメントを勝ち抜く力はなかった。これは多くの識者が認めるところでした。そんなチームの力不足を選手全員で補おうとしたのが今のイタリアでした。しかし、チームはまとまっていても、そのまとまった力を十分に発揮できずにあえなく敗れ去ってしまいました。これには代表選手の多くの国際経験不足や自信不足が大きく関係していると考えられます。チームがまとまっていても潜在能力の絶対値が低いのでは大きな成功を掴むことは困難なのです。
私個人としてはアッズリーが弱かったとは思っていません。イタリアのファンだからという贔屓目で言っているのではなくて実際にイタリアには力はあったと思います。でも、チーム全体に自信や覇気が感じられませんでした。今回は残念な結果でしたが、この経験を今後のアッズーリの建て直しのための糧として欲しいですね。


既に、次のイタリア代表監督は決まっています。クラウディオ・プランデッリ。彼は自信を失ったアッズーリを組成させる大仕事に挑まなければなりません。頑張って欲しいです。