コンフェデレーションズカップ決勝戦

日本も高評価を得た今回のコンフェデレーションズカップ、最後は南米の両雄のブラジルとアルゼンチンがしっかりと纏め上げてくれましたね。眠い目を擦ってみた甲斐のある試合が多かったと思います。来年のワールドカップも試合時間はコンフェデと同じくらいでしょうから視聴側にとってもワールドカップの予行練習になりましたね(笑)
コンフェデの決勝戦、私としては楽しめたないようでした。どっちが勝ったとか以前に試合自体を楽しめたことが良かったですね。
試合のほうは、結 果と内容もブラジルがアルゼンチンを圧倒しましたね。
特にブラジルの前線の4人(ロナウジーニョアドリアーノ、カカ、ロビーニョ)のプレーが素晴らしかったです。ブラジルは来年のワールドカップに向けて攻撃陣に不安はなさそうです。今後はさらに連携を深め、コンディションを本番までに崩さないことでしょうね。ロナウドはある理由によりコンフェデに不参加でしたが、ロナウド不在でも十分に攻撃陣が機能することを証明できたと思います。アドリアーノとカカのミドルシュートは凄いの一言でした。彼らのミドルシュートもあるので、ただゴール前を固めるような守りではブラジルを封じ込めることはできなくなってきましたね。鬼に金棒ですなぁ〜。
一方、ブラジルの守備も非常に安定していて、中盤から最終ラインにかけて安定したプレーが見られました。サイドバック(SB)の攻撃も迫力がありましたね。右SBのシシーニョ(ブラジル、サンパウロ)はカフー(イタリア、ACミラン)のバックアッパーにもなれるのではないでしょうか。スタメンも控えも充実してきている王者ブラジルの牙城はなかなか崩れそうもないですね。
さて、敗れはしたものの、アルゼンチンも高い個人技をみせていました。大量失点はショックでしょうが、ペケルマン監督が目指すサッカーに間違いはないと思いました。システムよりも個人を優先させ、それを融合したチーム作りは着々と進行しているようです。ただ、この決勝戦では得点だけが取れなかった、残念です。
注目的だったのは司令塔のファン・ロマン・リケルメでした。以前にトヨタカップで来日したこともありましたね。リケルメのプレーで何度か得点できそうな感じがあり、また彼がボールを持ったときはドキドキさせられました。それからアイマールですね。途中出場でしたが、得点も取ったし、終盤はリケルメと共に試合の流れをアルゼンチンに引き寄せていました。やっぱり、テクニックに優れた選手が同時にプレーすると面白くなりますね〜(^^)
南米の両雄の強さを世界に印象付けた決勝戦だったと思います。この2チームと日本がワールドカップで戦えたら面白いだろうなとも考えました。やっぱり本番で最高に本気モードのブラジル、アルゼンチンと対戦して結果を残すことが日本が世界レベルに達したことを証明することになると思いますので。
最後に、開催国ドイツについて少し…。3位という結果だったドイツですが、チームとしてまとまりつつあるようですね。結束がチームの柱として根付きつつあるようです。こうなると本番でのドイツはかなり期待できるのではないでしょうか。ちょっぴり気になったのは派手な点の奪い合い、つまり打ち合いが多かったことです。攻撃中心をテーマにしてチームを作っているクリンスマン監督の意図が現れた結果でしょうが、守備への意識も今後は改善していかないと本番で思わぬ敗戦を喫するかもしれません。
2002年のブラジルは攻撃陣は豪華で破壊力も抜群でしたが、守備が安定していたことも忘れてはいけません。守備に不安のあるチームはワールドカップでは勝てない…。ここ20年ほどのワールドカップ優勝チームを見ると守備が安定したチームが優勝しているんですよね。