守備的といわれても…

私はイタリアのサッカーを応援しています。
私がサッカーを見始めた頃はイタリアサッカーが人気でした。
でも、現在はイタリアサッカーはイングランドやスペインに比べて人気がないようです。
それはサッカーが守備的過ぎる、得点が少ない、プレーが反則ですぐに止まるといった理由からのようです。
たまにイタリアサッカーはサッカーを捨てていると言われたりもしているようです。ちょっぴり哀しくなります。攻めるだけが、ボールをキープし続けるだけがサッカーではないだろう。戦いへのアプローチの違いだと思います。イタリアにだって攻めることを最大の魅力としているチームだってたくさんあります。
イタリアのサッカーは得点されること、引いては負けることを非常に嫌うようです。歴史的なものがその背景にあるとも聞いたことがあります。
イタリアサッカーの代名詞に『カテナチオ(扉の閂)』という言葉があります。非常に固い守備からこの名前が付いたようです。私はイタリアサッカーの決して諦めない精神、粘り強さ、我慢強さをこの言葉から感じています。
最近、イタリアの固い守備が破られて敗北を喫するということが重要な試合で続いています。例えば、2000年のヨーロッパ選手権決勝や2002年ワールドカップです。
守備だけでは勝つことができない時代がサッカー界に広まりつつあります。
イタリアサッカーも変わりつつあると思います。
それでも生き続けるであろう『カテナチオ』の精神を大切にして世界制覇を目指して欲しいですね。それがイタリアサッカーのパーソナリティなのでしょうから。
日本サッカーにも、これぞ日本というパーソナリティを確立して欲しいですね。それがなければ世界では戦えないと思っています。