ドイツとフランス、ベスト8で激突へ

ベスト16、3日目。
フランス対ナイジェリア。地力で勝るフランス、果敢に攻めかかるナイジェリアの猛攻をかわしつつゴールを重ねて勝利。フランスは攻撃も守備も迫力があるわけではないが堅実でかつ確実だ。失点はここまででグループリーグでのスイス戦の2失点のみ。これは5ゴール快勝のための油断のためだろう。対戦相手に恵まれて勝ち進んできた印象もあるが調子は上がり続けている。エースのリベリの他にも大会前に代表候補選手の離脱が相次いだものの、一方でチームは結束した。ベスト8の相手はドイツ。若さと野心あふれる集団だが、今のフランスならばドイツと良い勝負ができそうだ。

ドイツ対アルジェリア
アルジェリアの健闘が光った。ゲームの主導権を握ったときにゴールを決めたかったが。延長戦に先制点と追加点を奪われた後もあきらめずに果敢に攻め続けて追い上げゴールとあわや同点ゴールまで近づいた。アルジェリアも敗れたことでアフリカ勢もすべて敗退したが、カメルーンを除けば今大会のアフリカ勢の戦いぶりは大いに大会を盛り上げていた。アフリカ各国の代表選手はワールドカップで戦うことに大きな意義を見出していると感じられた。次回大会もアフリカ勢が楽しみだ。
さて、ドイツだ。アルジェリアを退け、順当にベスト8へ勝つ進んだ。十分に実力を発揮しているようにみえる。ショートカウンターからの即効で相手ゴール前に3人以上走りこむ攻撃シーンは迫力満点。だが、相手が試合の主導権を握ろうと積極的に出てきて受けに回ると守備があわてている印象を受けた。GKのノイアーの飛び出しで事なきを得たアルジェリア戦だったが、ベスト8以上では致命的になりそうな、最終ライン裏への相手の飛び出しをどれほど防げるかが最高峰まで上り詰められるかの鍵を握りそうだ。ベスト8の相手は老獪さが際立ってきたフランス。自らの力を過信すると足元をすくわれそうだ、注意すべきだろう。