センス

「○○○のセンスが良いね」
何か一つのことでいいからセンスの良さを誰かに誉めてもらいたいとかっていう願望がある。お世辞なしでね。でも、これまでの人生で自分が行った、携わったことで何一つセンスを感じさせるものはない。好きで始め、一生懸命に努力したことであっても自分にセンスがあるとなかったし、当然ながら他人様からセンスを評価されることもなかった。
センスは磨くものだと言いますが、それはそのセンスがある程度ものになるから磨いて光るんじゃないだろうか。元々備わっているセンスが底の見えるものならばいくら磨いたってそれなりの輝きしか放たないし、その輝きは誰の眼にも止まることはないに違いない。
でもね、だからといって今やっていることを途中で簡単に投げ出すこともないんだよね。それなりの光でも良いじゃない。そりゃあもちろん自分の持つ何らかのセンスを磨き活かせることをやれれば良いけど、そんな幸運に出会える人はごく稀だと思うしね。たとえセンスがなくても現時点で自分が選択した分野で努力を怠らないことが大事だと思う。
誰にも気づかれない小さな光でも自分の居場所で輝き続けることができるならばそれはとても幸せなんだ。そうなんじゃないかなぁ…。



それでもやはり大きく輝いてみたい。誰からも気づかれずにこのまま消えていくのは嫌だな…。
センスや特技を持っている人をいつも羨望の眼差しで眺める。そんでもって自分の手足を含めて身体を見ながら「自分は何もセンスを発掘できないなぁ」って思う。
少し前から言われていることだけれど、今後の世の中は誰でもできることができるだけではダメで、誰にでも負けないセンスや特技が必要なんだよね。何も持たない私みたいなのは必要最低限の労働力程度でしか利用価値がないのかもしれない。



冬の暴風雪の中、一人で部屋にぽつんと座って外を眺めていると無駄に疎外感や孤独感に苛まれる気がする。もう少し部屋を暖めてヌクヌクしてれば思考も前向きに変わってくるものだろうか?