期待し過ぎると危険…?

アズーリことイタリア代表の評価が上昇しています。
3月1日に行われた親善試合のドイツ戦での快勝が評価を高めたことに繋がっています。W杯を3ヶ月後に控えたこの段階で開催国に大差で勝利したことは非常に重要であり、これまで2年間にチームを作り上げてきたリッピ・イタリア代表監督の手腕はやはり素晴らしいと思います。


昨日購入したワールドサッカーダイジェストにイタリアサッカーの記事を掲載している『トゥットスポルト*1の編集中だるGiancarko PADOVAN氏もイタリアがW杯で優勝する可能性は高まっていると書いています。しかし、イタリアでは、ビッグトーナメント前に評価が高いアズーリは本番では勝てないという有難くないジンクスがあるようです。でも、PADOVAN氏はそんなジンクスも打ち破る力が今のアズーリには備わっていると確信しているそうです。
もちろん、最初から壮大な夢を抱くのは滑稽です。しかし、今のアズーリは自らの弱点*2を変に誤魔化していなし、一方で強い部分*3はこれまで以上に力強さを備えています。今のアズーリはチームとしてかなりのポテンシャルを秘めており、それを発揮できる組織も備わっていると思います。今の完成度の高いチームにコンディションを回復させたトッティが復帰すれば更にアズーリはパワーアップしそうです。


チームを構築していくことは長い時間を必要とします。組織構築の奇抜で斬新なアイデアがあってもそれがすぐに組織完成に導くとは考えられません。組織完成には、もちろん優秀な選手が揃っている必要もありますが、手元にある人材を上手くまとめられれば、あとは監督の手腕と時間の問題でしょう。外部の批判もあると思いますが、自らの選択に信念をもって突き進む時はあまり気にならないものです。その批判にヒステリックな対応をするようになっては駄目でしょうけどね…。


私も今のアズーリに期待しています。アズーリはW杯制覇に向けて正しい道を進んでいると思います。準備は整いつつあり、あとはエントリーする選手達のリーグ終了・大会に臨むコンディションが良好であることを祈ります。そしてもう一つ、ある意味で最も重要ですが、ほんのちょっとの『運』です。これが24年ぶりのW杯獲得に必要となりますね。

*1:イタリアの3大スポーツ紙のひとつ

*2:例えばサイドバック

*3:攻撃陣